自転車のまたぎ方
今日は親に頼まれたお遣いを遂行する為、自転車に乗った。
スポーツセンターの会員証を更新し、
スーパーでもやしを買って帰るというもの。
スーパーから帰ろうというとき、
駐輪場で今まさに自転車にまたがろうとしている女性が目に留まった。
車体の左側に立ち、左ペダルに左足を置く。
右足で地面を蹴ると同時にサドルにまたがり、右足を右ペダルに置く。
なぜこのまたぎ方をする人が一定数いるのだろうか。
自転車の漕ぎ方は父と練習したが、またぎ方は教わったことがない。
ネットで調べた正しい自転車のまたぎ方は、
「車体を自分の方に傾け、右脚を後輪の上を通ってまたがる。」
らしい。
なぜ正しい方法が広まっておらず、女性と同じまたぎ方を見かける頻度が多いのか
不思議である。
今日のその女性のまたぎ方に対して、「よく見かける」とは違った親近感を覚えた。
その理由は、最近体験した乗馬の方法と同じだったからだ。
言うまでもなく、自転車よりも乗馬の歴史は古い。
あの女性のまたぎ方は乗馬の名残で今まで伝承されているのかもしれない。
馬に乗る際も、左足を左の鐙(あぶみ)に乗せ、右足で地面を蹴る勢いで鞍にまたがる。
更に、左側から乗るというのも乗馬に通じている。
乗馬では基本的に全て左側からと決まっている。
手入れ・乗馬・下馬などだ。右足の蹄も馬体の左側から確認する。
今でさえ正しいまたぎ方が広まらずにいるのだから、
自転車が開発された当時の人々は自然と馴染みある乗馬と同様にまたぎ始めたのだろうか。
自転車のまたぎ方は教わることがない分、個性が出ておもしろい。