35.8度との戦い

 

ただ今部屋の温度は35.8度、いわゆる猛暑だ。しかし、私の体は暑さを感じていない。ただ汗がとてつもないほど流れる。ベタベタの汗ではなくサラサラの汗だ。きっとエアコンの効いている部屋に一歩でも入ってしまったらもう抜け出せなくなるのだろうけどやっぱりエアコンの寒さ、扇風機の風は苦手である。皮膚感覚がたぶんおかしい。                    

こんな私でも昨晩の「もっ」とした息をするのも苦しいような夜は本当にしんどかった。寝返りを打っても逃げ場がない。部屋に二つある窓を両方開けても空気は流れないし、長ズボンを半ズボンに履き替えても堪えられない。エアコンの付いた両親の部屋に潜り込んだが、父親のいびきがうるさくて寝つけない。アイス枕を取りに冷蔵庫に向かったら誰かに先を越されている。最終的に私が辿り着いたのは和室だった。畳は少しだけひんやりしていた。座布団らしきものを枕にして寝ようと思ったら、開かれて積まれた段ボールで頭が滑り落ち、「クソっ」って思いながらも諦めて寝た。

朝両親が、自分たちの寝室に枕を残し、ベッドにもいない私を探して降りてきた。起こされて私は和室で段ボールに埋もれて寝ていた。

そうこう言っているうちに36.1度になった。この夏は涼しい音楽を聴いて乗り切るしかない!早く秋来てくれ~